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20230207_スポーツ報知

    Tim Marchin
    By Tim Marchin
    松任谷由実、40曲45分メドレー、50周年イヤーの苗場ライブ「特別なことをしたいと思った」
    2023年2月7日 4時0分
     
     デビュー50周年を迎えた歌手の松任谷由実(69)が6日、新潟・湯沢町の苗場プリンスホテルで恒例リゾートライブ「SURF&SNOW in Naeba」(全8公演)の初日公演を行った。
     
     冒頭からロケットスタート。史上最多曲数となる40曲、45分間ノンストップのスペシャルメドレーで幕を開けた。
     
     「50周年イヤーだから、特別なことをしたいと思ったんです。ダイジェストの形でやってみようと思いました」歴代の苗場ライブ(1981~2022年)のオープニング曲をつないだ豪華メドレー。第1回のオープニング曲「海を見ていた午後」から始まり、軽快なステップと華麗なダンスを織り交ぜ、「恋人がサンタクロース」「青春のリグレット」「DESTINY」などの名曲を次々と歌い上げていった。
     
     後半は「All about SURF&SNOW」をテーマに、夏の葉山マリーナ(78、79、82年)、逗子マリーナ(83~89年、91、93、95、97、2000、02、04年)、冬の苗場で歌唱した楽曲から選曲。夏のリゾートコンサートで語り継がれた「真珠のピアス」、冬のヒット曲「BLIZZARD」など、2時間で全16曲を披露。“リゾートライブのベスト版”で1100人の視線をくぎ付けにした。
     
     「45分メドレー」の挑戦を決めた理由に「プロデューサー(夫の松任谷正隆氏)の差し金なんですけどね(笑い)。おかげさまで成功してここまでやって来て、自分にこのぐらいの負荷がかかって当然という気持ちでいます。他に楽しみがないし、(年齢的に)もう音楽で遊ぶだけなので、そこに懸けて。メドレーも『遊び』と受け止めて頑張っています」とサラリ。第一線で活躍する今も、毎朝の体操、日々のトレーニングやボイストレーニングを欠かさない。
     
     「SURF&SNOW」はこの日を含め364公演、64万7500人を動員。5月から自身最大の全国アリーナツアー(12月まで全52公演、50万人動員予定)を控え、「(50周年イヤーは)まだまだ続きますけど、いろいろなことが目白押しなので注目してください。1つずつ、確実に。1ステージ1ステージ、そして、1ツアーを完走できるように一生懸命やりたいと思います。続けることが夢です」と前を向く。
     
     コロナ禍の3年近く、音楽業界は多くの制限を強いられたが、決して悲観することなく、試行錯誤を繰り返した。「アッという間の3年でした。そういう(困難な)時でも、攻めの姿勢を持つことが大事だなと思いました。アーティストによって、どう過ごしたかはそれぞれだけど、結果が問われていると思います。チャレンジすることが希望を持てるので、自分の希望のために新しいことに挑戦していきたい」。チャレンジ精神が尽きない限り、ユーミンは輝きを放ち続ける。(加茂 伸太郎)
     
     〇…ユーミンは、昨年10月にリリースしたリクエストベストアルバム「ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~」が出荷枚数50万枚のヒットを記録した。「大変うれしいです。特にデジタルチャートで2週連続1位を取れたことがうれしい。世代を超えた証しになるんですよね」と笑顔。「民放ラジオ99局とタッグを組んで結果を出せたことは、お互いに良かった。今まで続けてきたラジオのキャリアも報われた感じがします」と安どした。
     
     〇…箱根駅伝で2年ぶり8度目の総合優勝した駒大を祝福した。自宅から合宿所が近く、松任谷正隆氏が選手からあいさつされたのをきっかけに、10年ほど前から応援。昨年は恒例のシュークリームを差し入れした。「選手の顔を覚えて、推しがあるとハマりますね。優勝してうれしかったです。ひたむきさに触れることが貴重。自分も頑張らなくちゃと思う。(彼らのような)その姿勢をずっと持てたら、とつくづく思います」と刺激に。過去の出来事として「我が家に現キャプテン、次期キャプテンが来て、キャプテン交代のお茶会をしたこともあります」と明かした。