20260331_月刊「東京人」2026年4月増刊 特集「立教女学院の150年」_02

    Tim Marchin
    By Tim Marchin
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    20260331_月刊「東京人」2026年4月増刊 特集「立教女学院の150年」_02
    聖マーガレット礼拝堂のパイプオルガンの音色が
    音楽体験の原点のひとつと語る
    松任谷由実さん。中学から始めた作曲にはキリスト教教育が色濃く残る。
    その芸術性を育んだ源泉としての立教女学院の思い出を、エッセイストで後輩の

    酒井順子さんをお相手に語っていただいた。
     

    エッセイスト
    酒井順子
    Junko Sakai
    音楽の原点のひとつが
    礼拝堂でした。
    シンガーソングライター
    松任谷由実

    Yumi Matsutoya
     

    さかい じゅんこ 1966年東京生まれ。 立教女学院小学校、中学校、高校卒業。 高校時代より雑誌「オリーブ」に寄稿する。 立教大学社会学部観光学科 (現・観光学部)卒業後、 広告会社勤務を経て執筆業に。
    著書に『負け犬の遠吠え』 『消費される階級』 『老いを読む老いを書く」 『松本清張の女たち』 『日本エッセイ小史 人はなぜエッセイを書くのか」 『ひのえうまに生まれて 300年の呪いを解く』 など多数。
    2013年に刊行した「ユーミンの罪」では、 ユーミンの曲で描かれてきた世界観と、 曲がリリースされた時代ごとの社会、流行、女性たちの価値観を紐づけて解説した。

    text by Chiharu Yoshida
     

    まつとうや ゆみ 1954年東京生まれ。 通称ユーミン。立教女学院中学校、高校卒業。 中学在学中から作曲を始め、 72年多摩美術大学在籍中にシングル 「返事はいらない」で旧姓・荒井由実としてデビュー。 「ニュー・ミュージック」と呼ばれる新しいスタイルを生み出す。
    76年アレンジャー、プロデューサーである
    松任谷正隆氏と結婚し、松任谷由実に。
    リアリティのある恋愛観や共感できるライフ・スタイルを曲に反映させ、 時代やトレンドをリードし続ける女性アーティストとして、 幅広い世代から支持を集める。
    シングル・アルバムの総売り上げ枚数は 4000万枚超。
    オリコンアルバムチャートで、 1970年代から、80、90、2000、10、20年代まで、 6年代連続での1位を記録したことで、 ギネス世界記録に認定された。 最新アルバムに『Wormhole」。
    左ページ・聖マーガレット礼拝堂にて
     
    小林真梨子・写真
    photographs by Mariko Kobayashi
    こばやし まりこ写真家。 1993年東京生まれ。 立教女学院小学校、中学校、高校卒業。 高校2年生で美術部長、 3年生で写真部創部に携わる。 現在、写真家のみならずキャスティングやイベント企画など、 多岐に渡り活動中。 写真集に『ふれる、ゆれる。」、 在原みゆ紀写真集「meet you」。
     
    「おおぞら」掲載の高校三年からブレない姿勢。
    酒井 立教女学院にいらっしゃったのは、久しぶりだったそうですね。
    松任谷 二〇一八年にWEBニュースの取材で来て以来ですが、前より昔の風景に戻った
    ような気がしました。建物のカラーリングを元に戻されたそうですね(高等学校校舎他改修が
    二○二二年に終了)。さっき高校の校舎を見て「懐
    かしい! ここにいた!」って思いました。
    酒井私も、原点回帰というか、昔の精神を
    大切にしておこうという学校の方々の努力を
    感じました。私はバス通学だったので、バスで来て正門から入ると、空気感が変わらないことに安心します。ユーミンは入学時、学校の印象はどうでしたか?
    松任谷 なんか日本じゃないみたいだな、と思いました。後に「イギリスっぽいんだ」と