20260428_週刊女性自身(5月12日・5月19日合併号)_03

    Tim Marchin
    By Tim Marchin
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    20260428_週刊女性自身(5月12日・5月19日合併号)_03
    「大人の盲腸」を侮るな!
    虫垂がんで、手遅れになる危険も・・・
     
    盲腸というと子供がなるものというイメージがあるが、高齢者でも起こる。痛みに鈍いため重篤化しやすいリスクが。さらに恐ろしい虫垂がんが見つかる可能性もあるのだ!
     
    わかることが多いのですが、松任谷さんは定期健診で見つかったとのことですので、本当に早期発見だと思います」
    周東先生によれば、血液検査で白血球数やCRP (炎症反応)の数値の増加が見られ、その原因を超音波診断やCT検査で調べたところ、虫垂に腫れが見つかったのではないかとのこと。現在、ツアーの真っ最中で、なかなか手術の日程が取れないということから、7月28日の公演を延期することで、この前後に、手術するとみられる。さてユーミンが口にした高齢者の虫垂炎の悪性化”について、本当に高齢者の虫垂炎」はそれほど深刻なものなのだろうか。
    「じつは、高齢者の虫垂炎を侮ってはいけません。まず高齢者は痛みに鈍いため虫垂炎の発見が遅れ、腹膜炎など重篤化しやすいリスクがあります。また免疫力が低下している人が多いので、治りが遅いのも特徴。そして非常にまれなケースですが、虫垂炎と診断されて虫垂を切除し、病理検査をしたところ、虫垂がんが見つかることもあります」
    虫垂がんは大腸がんの一種。全大腸がんの1パーセント前後とされる希少がんだが、無症状で進行することが多く、大腸内視鏡検査でも見つかりにくいやっかいながん。そのため、虫垂炎との診断で切除したのちの病理検査で見つかることがほとんどで、そのときにはステージ4まで進行していることも多く、ほかの大腸がんとくらべて、手術後の5年生存率が10近く下回るとされる。
    できるだけ早く虫垂を切除することが望ましい
    「とにかく虫垂がんは無症状で発見しにくい。50~70代によく見られ、女性に多いのが特徴。リンパ節転移をしやすく、もし虫垂がんと診断された場合は、大腸の右半分を切除するなど、大きな手術になることが多いです。松任谷さんは無症状で虫垂炎が見つかった非常に幸運なケース。
    本当なら、できるだけ早く虫垂を切除することが、医師としては望ましいと考えます」
    4月17日のステージではいつもと変わらぬパワフルな姿を披露していたユーミン。それだけにダブルアンコールでの告白の後、満員の観客からの「オーラ」のコールのパワーを胸の前で両手を重ね合わせ全身で受け止めていた姿が印象的だった。一日も早い全快を祈りたい。